児童養護施設には、家族と暮らすことができない概ね3歳から18歳までの子どもたちが暮らしています。ここでは、ほとんどの子どもは高校三年生を終えると同時に施設を出て自らの力を頼りに社会人として歩み始めなければなりません。こうした現状を「強いられた自立」と呼ぶ人もいます。
私たちは、子どもたちが本来持っている可能性を信じ、その持っている力が最大限に発揮され、地域社会の一員として自立できることを目指して、卒園生を積極的に支援したいと考えています。例えば、高校卒業後に専門学校や大学へ進学して資格や学歴を身につけてから社会に送り出したい、あるいは、進学や就職を機に東京を離れてもサポートを継続し、なにかあれば帰って来ることができる、時には帰省して心身(からだ)を休めることができる、そうした居場所でありたいと願っています。
この度、社会福祉法人光明会杉並学園では、「杉並学園自立応援事業」と称して、これまでの相談援助に加えて、新たに制度を立ち上げ、自立応援金を支給することとしました。支給対象は、杉並学園を卒園して大学や専門学校に通う子どもに対する月々の仕送りや、東京を離れて暮らす子どもたちが帰省する際の交通費です。
理由(わけ)あって家庭で暮らせない、頼れる親を持たないなど厳しい環境に育つ子どもたちですが、彼らはこれからの社会に担い手です。是非この機会にみなさまからのエールを、厳しい環境で育つ子どもたちに届けていただいただけないでしょうか。彼らを支えるとともに、こうした子どもたちの現状を広く知っていただこうという趣旨をご理解いただき、多くのみなさまからご支援を賜ることができれば幸甚に存じます。
自立応援金支給のご報告
■令和4(2022)年度
△2023年1月9日 成人の日の様子
―受給者の紹介―
今年二十歳になった卒園生3名が、令和5年1月9日に杉並区の「二十歳のつどい」に出席しました。女子はボランティア(いちご言祝ぎの杜)の方々に振袖の着付け・ヘアメイクをして頂き、男子も身だしなみのチェックとヘアメイクをして頂き、写真撮影もして頂きました。
卒園生が会の後に施設に立ち寄ってくれ、理事長、事務長、園長、担当していた職員と昼食を囲み、施設での生活や最近の生活のことなど、話に花を咲かせました。
進学した卒園生、就職後少しお休みをとっている卒園生、と状況は様々ですが、皆元気な姿で二十歳を迎えられたことに、職員一同大変嬉しく感慨深い一日となりました。
昼食を囲んだ際に、自立応援金より成人祝いを贈らせて頂きました。
たくさんの方々が応援し見守って下さっていることが、卒園生の更なる励みになっております。
いつもあたたかなご支援をありがとうございます。
―受給者の紹介―
令和2年3月に退所した卒園生が成人を迎えました。高校卒業・杉並学園退所後は就職し、コロナ禍で日々状況が変わる中、
2年間一生懸命働いて来ました。
区の成人式には参加できませんでしたが、桜がキレイな4月に、振袖を着て成人祝いの写真撮影を行いました。
担当していた職員と思い出話をしながら、思い出の残る園舎内や地域で撮影し、素敵な写真を撮ることができました。
撮影の際に、自立応援金より成人祝いを贈らせて頂きました。皆さまからの応援が退所者のこれからの力の1つになっております。
あたたかなご支援、ありがとうございます。
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△担当職員からのお祝いの手紙 |
△自立応援金受給者からお礼のメッセージが届きました
■令和3(2021)年度
―受給者の紹介―
昨年3月に杉並学園を退所し、国家資格取得を目指し専門学校へ進学したため、昨年4月より月々2万円の応援金支給をおこなっています。コロナ禍が続きアルバイトへ思うように入れないなど大変な時期もありましたが、応援金の受給が生活と学校継続の助けとなっています。
冬休みには施設に来園し、久しぶりに元気な姿を見せてくれました。ちょっと大人っぽくなった姿に、頼もしさも感じました。おかげさまで、自分で学びたいと希望していた分野の勉強に励むことができております。
皆様のあたたかなご支援誠にありがとうございます。
■令和2(2020)年度
△自立応援金受給者からお礼のメッセージが届きました
―受給者の紹介―
高校卒業・杉並学園退所後、4年制大学へ進学し4年間学校の寮で生活をしていました。
進学にあたり、また在学中には、奨学金等を受けましたが、本人もアルバイトと学業の両立に励み、この春無事に卒業・就職することができました。
自立応援金の支給も、本人にとって大変励みになるものでした。皆様のご支援に感謝申し上げます。
コロナ禍の中、就職活動に励み、無事に就職先が決まりました。一安心です。2020年10月より2021年3月まで生活費補助として月額2万円を支給しました。本人は社会人生活の準備費用に充てたいと話していました。杉並学園を巣立った子どもが地域社会を支える一員として活躍する準備が整いました。ご支援をいただいた皆様と一緒に喜びたいと思います。
このように皆様のご支援が子どもたちの社会的自立を支えることにつながります。ご支援をいただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
(施設長 麻生 信也)
自立応援金支給決定のお知らせ
◆令和3(2021)年4月
この春、高校を卒業し杉並学園を退所した退所者のうち、2名が進学をしました。その内1名は、国家資格取得を目指し専門学校へ進学しました。様々な奨学金等も受けておりますが、金銭的に余裕のある状況とは言えないため、今年4月より学校卒業まで、月々2万円の応援金支給をすることと致しました。
もう1名は、4年制大学へ進学しましたが、進学した学校の奨学制度が充実しているため、本人へ自立応援金について説明し、今後緊急的に支援が必要になった際には連絡して来るように伝えています。退所者の安定した生活を支えて下さるための皆様のご支援、
誠にありがとうございます。
(自立支援担当職員)
ご支援に感謝
――― 寄付金合計金額(令和5年度)――
1,093,650円(29件)
――― 卒園生への支給(令和5年度)――
●専門学校生1名、大学生1名 生活費(¥20,000/月 × 9ヶ月)
◆令和5(2023)年12月27日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月25日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月20日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月20日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月19日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月4日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年12月1日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年11月24日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年11月15日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年11月8日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年11月6日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年10月29日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年10月16日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年10月5日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年10月3日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年9月26日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年9月19日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年9月7日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年9月3日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年8月31日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年8月22日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年8月7日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年7月10日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年6月8日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年5月17日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年5月1日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年4月11日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年4月10日
ご寄付を頂きました。
◆令和5(2023)年4月4日
ご寄付を頂きました。
自立応援金をご支援頂ける方
ご支援頂ける場合、下記口座までお願いします(通常の寄付金口座とは異なります)。
寄付金控除について
ご寄付は「特定寄付金」として全て、所得控除の対象となります。
法人からのご寄付は、特別損金算入限度額の寄付金として換金算入できます。
寄付金控除を受けるためには、確定申告を行ってください。
確定申告の際には当施設が発行した領収書が必要となります。
直接寄付口座にお振込み頂いた方で領収書ご希望の方は、下記メールアドレスまでご連絡ください。
後日郵送にて送付させて頂きます。
E-Mail:suginamigakuen@yahoo.co.jp
(郵送でご寄付を頂いた場合)・(匿名でご寄付を頂いた場合)
「法人本部会計」の受入とさせて頂きます。
ご寄付の使用目的のご希望がある場合はお知らせ下さい。
お問い合わせ
寄付金に関するお問い合わせは、担当清水までお願いします。